Kameoka Blog 練乳とホルモン
あの頃のあんなお話 その2

renhoru16

どーも!Tシャツ社長です。
”E3”も終了し、ゲーム業界もいい~感じに盛り上がって来ましたね!

お待たせしました!
「練乳とホルモン」大人気(?)シリーズ
”あの事のあんなお話 その2”でっせ!

前回を読んでない方は、こちら
http://brownie-games.co.jp/201205311500.php
”あの頃のあんなお話 その1”をお先にどーぞ。

・・・ってな訳で、
鳥山明さんがしばらく手が離せない事となったので
急遽立ち上がった「聖剣伝説2」プロジェクト。

鳥山さんの作品も凄くやりたかったけども、
とにもかくにも、新しいプロジェクトへの配属が決まって、
ちょ~嬉しかったんやで!

何がそんなに嬉しかったって、
仕事が出来るのは勿論だけども、
実はそれまで(FFⅣのデバッグ時期)は一人用のブースに4人、
詰め込まれとったねんっ!

みんな忙しくて新人に構ってる暇ないから
FFⅣのデバッグが始まってから入社した新人、みんな
ひとつのブースにどんどん押し込まれて
最後は4人、ギューギューに詰め込まれとったねん。

その4人の中にはあの野村哲也大画伯もおったんやで。
数日違いの同期入社やねん。

先輩たち(時田貴司やら成田賢やら)は面白がって
ギューギュー詰めのブースを”コクピット”と呼んどったわ。

そんな冷遇を受けていた我らコクピットの4人も
晴れて各チームへ振り分けられ、
テツ(野村哲也)はFFⅤチームへ。
俺は○鳥、改め聖剣チームへ。

とにもかくにも入社して2ヶ月、苦節2ヶ月!
やっと夢の個人ブースがもらえたねん。
あの時の喜びは今も忘れられへんでー!
ひと坪程のパーテーションで囲われたスペースを
自由に使えるねん。
ポスター貼ろうが、フィギュア並べようが、
好き勝ってに飾り立ててええねんっ。

忘れもせん、あの感動の日。
ブース貰ってまず、速攻ーでみんなで布団買いに行ったった。
夢やったねん・・・
先輩達がブースの中でガーガー寝てるの見て、
自分もブースの中に布団敷いて寝るのが夢やったねん!

それからは仕事もないのによう会社泊まったでー。
楽しかったでー。
夜中によう騒いどって田中さん(聖剣チームリーダー田中弘道さん)に
怒られとったでー。

そんなこんなで、念願の個人ブースも手に入れ
待ちに待ってた聖剣伝説2の開発スタートや!
・・・と、思った矢先、
スタッフみんなFFⅣの報奨休暇とやらで1ヶ月くらいの長期休暇に
突入して、会社新人以外誰もおらんねん。
誰も教えてくれる人おらんねん。
マニュアル見ながら新人だけでドットツールの勉強やった。

でも、これもこれで好き勝手にドット絵描けるんで楽しかったんやで。
その時、聖剣チームに配属された新人が3人。
誰に指示される事もなく、
何故か一人は背景を描き、一人はモンスターを描き
そしておいらはキャラクターを描いておった。

で、報奨休暇が明けてリーダーの田中さんがやって来て。
新人たちのドット絵を見るなり
「あ、もう担当決まったな。」
っつって、その時描いてたドット絵で担当が決まったとゆう
良い時代とゆうか、適当な時代とゆうか、田中さんが適当とゆうか・・・

そんな訳で全くのド素人のおいらが
聖剣のキャラクターデータを作る事になったんやでー。
たんなる偶然なんやでー。

その後、キャラクターデザインコンペも開いて
ランディとプリムは自分のデザインしたキャラクターが選ばれたけど
実はポポイは違うデザイナーが元デザインを考えたんやで。
そのデザインがこちら。

seiken01

それを自分がブラッシュアップしたのが最終決定のポポイ。
こちら。

seiken02

よく見たらポポイだけじゃなく、ランディもずいぶん変わっとるね。
さぁ、キャラクターも決まって
本格的に聖剣伝説2の開発始動やっ!

・・・ぁあ、えーところで
またもやもうページがないがな!

このお話の続きは、またそう遠くない、近いうちに・・・

*文中は全て亀岡弁です。