Kameoka Blog 練乳とホルモン
10年目の”亀田会”

連ホル第102回

5月です。
世間ではゴールデンウイーク真っ只中です。
でも、そんな幸せな日々も
そろそろ終わりを告げようとしています。
ジメっとした湿気と雨の日々がやってまいりますぜ。

みなさま、GW真っ只中おめでとうございます!
入梅前のTシャツ社長です。

おっちゃんがこのゲーム業界に足を突っ込んでから、
かれこれ25年になります。
25年もゲームを作って来たとなれば、
携わったタイトルもそこそこあるわけで、
携わり方は様々ですが、なんやかんやでこれまでに十数本のタイトルに、
係わらせて頂きました。

おっちゃんのデビュー作である「聖剣伝説2」は、
スーパーファミコン用ソフトでした。
そのスーパーファミコンも発売されてから今年で早26年。
そしてスーパーファミコンよりも年下とゆうスタッフが、
既にブラウニーズにはワンサといるのも驚愕の事実。
怖いですなぁー。

そんなわけなんで25年もゲーム業界にいるとゆう事は
かつて携わったタイトルが、発売日からそろそろ
10周年、15周年、20周年とゆう
節目を迎えるソフトもあるわけです。

開発者達がすっかり忘れているような事を
ありがたい事にユーザーのみなさんはカッチリ覚えてくれていて
SNSで知らせてくれたりします。
本当にありがたい、良い時代になったものです。

そしてつい先日4月20日にも、
目出度く発売から10周年を迎えたゲームソフトがありました。

そう、あのコピーライターの糸井重里さんが企画した異色なRPG
「MOTHER3」です。

「MOTHER3」はブラウニーズ起ち上げ前、
ブラウニーブラウン時代に手がけたゲームボーイアドバンス用ソフトです。
当時としては異例の社外の人たちと組む、大型プロジェクトだった事もあるからかわかりませんが、
実は発売後から10年経った現在まで、開発者有志による”MOTHER3同窓会”が、
年に1,2度のペースで、開催され続けていたのでした。

参加メンバーはその時により増えたりするんですが、
基本的なメンバーは、
サウンドを担当したHAL研究所の酒井省吾氏。
テキストを担当したフリーライターの戸田昭吾氏。
ディレクション担当のさよならおやすみ株式会社、井上信行氏。
そしてプロデュースのお手伝いをしたTシャツ社長こと亀岡慎太。
この4名です。

このMOTHER3同窓会は別名”亀田会”と呼ばれておりまして、
ブラウニーズ公式facebookの方では既に亀田会の由来的なものを載せましたが、
単純に亀岡の”亀”と戸田さんの”田”をつなぎ合わせて
”亀田会”・・・ではないのですよ。
それでは仲間外れになった酒井さんが激オコしますよ。\(^_^)/

会発足当初、会場としていた店がなぜお客さんも少なくガランとしていて
何故だろう?と、よくよく考えてみたらその日は、
当時あらゆる面で話題をさらっていた亀田三兄弟の(誰かの)試合の日だったのです。

で、その次の会の時もたまたま三兄弟の誰かの試合の日に重なり
3度目あたりから「次回”亀田会”はいつにしましょうか?」的な流れに
自然に、なるべくしてなったような気がします。

なんだかんだで10年続いていた”亀田会”。
MOTHER3発売10周年と共に記念すべき10周年を迎えた亀田会は、
任天堂のMOTHER3担当だった呉服氏もはるばる京都から駆けつけてくれ、
糸井重里事務所からは糸井さん、永田さんのお二方にも御参加頂き、
とっても同窓会っぽかった亀田会。

あれから10年経ったんですねぇ~
MOTHER3は何故かもっと時間が経っているような感覚です。
開発に時間がかかったからですかね?
他のゲーム制作とはちょっと違った労力を使ったからかもしれません。

でも、振り返れるタイトルがあるっていうのは幸せなものです。
それをまた受け止めてくれた人達も祝ってくれる。
最高な事ですよね。

ゲームに限らずですが、何かを作れる、残せる仕事に携われた事って
もの凄い幸せだと思うんです。

世の中で必要とされている仕事ってゆうのは決して派手な作業ではありません。
生活に必要な仕事程、毎日差ほど変化のない工程の繰り返しです。
でもそんな仕事をしてくれている人達のお陰で、
我々の生活も成り立っているのですよ。

自分らはこうして世の中の為になっているのかなっていないのかわからない、
無くなっても決して人々の生活が破綻する事のない、
クリエイティブな作業をして生活が出来ている。

そう考えると、何か日本代表になったオリンピック選手ぐらいの、
日本を背負ってるんだ!とゆう気負いも必要なのかなって思ったりもします。
世の中の様々な人や仕組みに感謝しないといけないですね。

これからも遊んでくれた人の心に何かを残せるような、
リリースしてから10年経っても、20年経っても愛し続けてもらえる
ゲームを作って行きたいなと思った
10周年目の”亀田会”でした。

それではまた次回、練乳とホルモンでお会いしましょう~!