ラム
事務所の入口のそばに謎の扉が…
こんなところに扉なんてあったかなぁ
ガチャリ。
昇り階段?!
ここ(7F)が最上階のはずなのに…
い、いったい上には何があるんだろう?
ちょっと怖いけど行ってみよう!ドキドキ
ふぅ、やっと着い…なんだココはー?!!
キラキラして、いい匂いがして、みんなお酒を呑んで楽しそう。ま、まさか天国?!
「やぁ、よく来たね」
あれ?んだっちゃ先生?こんなところで何をしているんです??
「いいえ、ワタシの名前はラム・マロ」
「秘密の扉を見つけたあなたに、素敵なひとときをプレゼントしましょう」
「そーら、じゅじゅっとな!」
テキパキとお肉や野菜を焼きあげていく、ラム・マロ。その手際の良さはまるで魔法の様です。
(この人、何者かなぁ…まさか神さま…?)
そんなことを考えている間に、お肉がいい色になりました。
「さぁ、召し上がれ!」
わぁい、頂きまーす!おいしい、おいしいヨーーー
食べても食べても、お肉やお酒が次々と運ばれてきます。ここはやっぱり天国だったんだ!
おいしいな、楽しいな、ウフフフ、アハハハハ…ハ?あ、あれ?目の前がぐにゃぐにゃ…
ウワァー!
…ァァーーー
ハッ!?
気が付くと事務所の前に立っていました。謎の扉も消えています。あの場所は何だったのか、ラム・マロとは何者だったのか。すべては夢だったのでしょうか。
不思議な夏のはじまりの出来事でした。
ゆーみ