報告書No.113
報告者:トーソン島山奇さん
【探検報告】
全長15mの巨大な半人半牛の生き物
脇には常に丸太を持っている。
大体の事は丸太で解決しているようだ。
群れのオサは三角筋の大きさで決めている。
普段は無害だが繁殖期には凶暴になり
目に映る物を全て丸太でペシャンコにする。
言葉は喋れないが、愉快なジェスチャーで仲間と会話する。
雌から得られる牛乳はうまいが、肉は固くて美味しくはない。

探検隊長
ハローワールド!!
今年も花粉症のおいらです!いや、おいら達です!!
今日は報告書初投稿の冒険者から届いてるぞ!!
トーソン島山奇さん!ありがとうございます!!
おいらの大好きな牛乳の話が載ってる…!!
こ、この方々の牛乳は…!!年に一回しか飲めない高級牛乳だぞ!!
飲んだらお口の中が最高にハッピーになるんだ!
そういえば、今回の調査員のおたけに呼ばれて
待ち合わせしてたんだった…!
今日は世間では「猪口齢糖」の日だって聞いたけど…
おいらには縁のない話なような…。いってきます。

おたけ
探検隊長~、来てくださったんですねっ!
こんな場所に突然呼び出してすみません。
お渡ししたいものがあって…これ…よかったら召し上がってください…。
ハッピーバレンタイン!
甘いチョコレートといえばミルクチョコ、ミルクといえば牛!
わたし、ここ数年のあいだに牛がとてもかっこよく見えてきたんです。
昨夏は「角突き」という牡牛どうしを闘わせる伝統行事を観に行きました。
角を取り除かれていないありのままの牛は好戦的でたくましく、大迫力でした!
大きくて強くて、人間の衣食住を支える存在でもある…
神聖な生き物や妖怪として扱われるのもうなずけるなーと思える性能ですね。
さて、今回はトーソン島山奇さんからいただいた
ウシてきなおにいさんの目撃情報をもとに、
島で一番大きな森へ行ってまいりました。
彼らをひとめ見てまず持った感想が………
…思ったより半人半牛具合がバラバラ!
ミノタウロスっぽい雌がいたと思えば、武道家のおじさんみたいなのもいて。
顔を近づけられるだけで鼻息でふき飛ばされそうな迫力でした。
件(くだん)のような見た目の個体が意外とのんびりした性格で、
わたしの持ってきた牧草をまるのみしてくれて嬉しかったです。
春になったら、
角突きならぬ「丸太ぶん回し」を見られるかもしれませんね。
エへへ、楽しみになってきました。
また取材に行かせてもらっちゃおっと~