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Kameoka Blog

練乳とホルモン

お客様は神様なのです

練ホル149

青空がかえって来て、やっと夏が来た吉祥寺です
長かった…本当に長かった…

どーも!
天気のオヤヂ
Tシャツ社長です。

青空がかえって来て、どんより気味だった吉祥寺の街並みにも
笑顔が溢れて来ているように感じますぞ。

前回の錬ホルで触れましたが以前勤めていた会社にて、
開発に携わったゲームソフト『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』が
7月15日でめでたくも20周年を迎えました。

実はその前日の7月14日、
熱烈なファンの方々主催による『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』
オーケストラコンサートが開催されたのです。

こちらあくまでも”有志(ファン)”の方々によるコンサートで、
いわゆる”公式”ではありませんので、
販売元である㈱スクウェア・エニックスは一切関わっておりません。

こちらのオーケストラの演奏メンバーなんですが、
みなさんかつて『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』をプレイし、
何かしら感銘を受け、20年間愛し続けてくれた方々が集結し、
構成されておりまして、
あくまでも”趣味”で行われた演奏会なわけです。
なので当然入場料なども一切無料です。

しかしながら会場となった「ルネこだいら」の大ホールは
キャパ1,000人オーバー収容出来るちゃんとしたオーケストラホールで、
楽器編成も趣味を越えた本格的なものでしたぞ。

たまたまそのコンサートの情報を耳にし、
当日は自分も足を運ばせてもらったのですが、
いやぁ驚きました。
まずはレジェンドオブマナのストーリー構成と同じく、
3部構成でまとめられておりまして、
その構成は想像を超える”こだわり”と”愛”に溢れており、
何度もやり込んでもらった方にはすぐにそのシーンが瞼の裏に浮かび上がるような
ゲームの流れに合わせた曲と演出で号泣している人もチラホラ。
ものすごく練り込まれた演奏に自分も涙腺ウルウル。

『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』という作品が
20年間、愛して頂けたからこその、
この演奏会だったのだと思います。

演奏者のお顔を拝見した感じ、
『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』がリリースされた20年前は
10代…もしくは未成年だった人も
多いのではないかというお顔ぶれでした。

今よりもなんでも純粋に吸収出来ていた頃に、
レジェマナをプレイして頂き、
その感性の奥底に何かしら共鳴してくれた方々が、
20年経ってもこれ程いてくれて、
マナのご加護で導かれ、
この素晴らしい演奏会に繋がったわけです。

そんなメンバーによるオーケストラコンサートなので、
対価を頂き、演奏のプロ達にお願いした
完成されたゲーム音楽のオーケストラコンサートとは
少々趣が異なるのは当たり前と言えば当たり前ですよね。

更にその熱いファンの方々の演奏を聴きたくて…
いや、マナのご加護で集まってくれた大勢のお客さんたち。

コンサート終演後に何名かのファンの方が自分に気付いてくれて、
ちょっとお話しをさせてもらったのですが、
このコンサートを聴くために福岡や長野、大阪から新幹線や飛行機に乗って
やって来てくれた方々が大勢いました。
マナのパワーはすごいですね!

聖剣伝説に限った話ではないのですが、
我々が今、ゲームを作って生活出来ているという事は
お客さんがいるからこそ成り立っているのです。
ファンの方がいてくれたからこそ、生活の心配もせずに次の作品を
作れるのです。

ゲーム開発という仕事は、物販系と違い
実際にファンの方と直接触れ合う機会はそう多くはありません。
そして実際にゲームソフトを売る部門は開発とは違った部署なので、
そのことを忘れがちなんですが、
ゲーム開発も他の商売と同じく、
お客さんがいなければ決して成り立たない商売だと言う事を
忘れてはいけないのです。

過去に自分が携わったタイトルの
キャラクターイラストを真似て描いてくれている人、
BGMを演奏してSNSにアップしてくれている人、
登場キャラのコスプレをしてくれている人、
そういう人たちをトゥイッターやFacebookで見かけたりすると
思わず嬉しくなって拡散させてもらっちゃっています。

…が、本意ではなかった方々は、大変申し訳ございませんm(_ _)m

開発してリリースされた作品への反響もそうです。
好意的な感想は当然嬉しいのですが、
厳しいご意見も多々頂きます。
しかし、厳しい意見を頂けるようになってきたという事は
今まで弊社が作った作品に触れて来なかった新たなユーザーが
増え初めて来たという証なのです。

ゲーム開発というのは予算も決まっていれば、
それに伴う完成までの期限も勿論決まっています。
開発者が納得できない部分も残したままリリースせざるを得ない事は
多々あるのです。
ありがたい事に古くからのファンの方たちは許容範囲が大きく、
マイナスの部分にあまり触れずに応援してくれる方々が多いのです。
しかし新たにうちの作品に触れてくれたユーザーの方は
遠慮なく忖度ない意見をぶつけてくれます。

良いご意見だけもらえるならそれに越した事はないのですが、
現実問題120%納得できる作品をリリースする事はとても難しいのです。
そして、たとえ満足出来た作品が作れたとしても、
人によっては捉えられ方は異なります。

賛否どちらのご意見も開発者にとっては貴重で、
大変ありがたいご意見なのです。

開発者(発信者)にとって一番寂しい事は、
何の反応も貰えない事なのですよ。

そんなわけで、過去に携わったタイトルが20周年を迎え
未だに熱いファンの方たちに応援して頂いているという現実を見て、
何やら熱いものがこみあげて来た
2019年梅雨明けのブラウニーズなのでした。

次回の錬ホルも熱く行くぜ!

ではまた次回、
ここ”練乳とホルモン”でお会いしましょう!