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報告書 No.077

報告者:成島四ツ木さん

【探検報告】

ローレライをご存じだろうか。
そう、海に生息し歌で船乗りやらヨットマンやらサーファーやらを
ことごとく沈める悪の美人さんである。
一説によるとこの世のモノではないらしく、そりゃもうえらいこっちゃな美人さんなのだ。

話は変わるが私は空が好きである。
海も嫌いではないが空派なのである。
というわけで飛行船等にはよく(意味もなく)乗るのであるが、そこでえらいことが起きた。
勘のいい読者貴兄ならもうお察しであろう、出やがったのである。
空のローレライが。

『浮き雲ローレライ』

世の中には「何でか知らんが空に浮いている」非常識なモノがわりと居るが、
その点この空ローレライは常識的であった。雲に乗っていたからである。

雲に乗れるのが常識的かの論議はさておくとして、
ローレライは浮いているものを沈めるのがお仕事である。
そしてその時、辺りで浮いているものと言えば…当然、私が乗っている飛行船であった。

職務に忠実なのだろう、早速麗しい歌声で「正調・空乗り節」を歌い始めるローレライ。
少々イメージと違って民謡系だったが、
その素晴らしい歌声に飛行船乗りたちはやんややんやの大喝采、
操縦なんてほったらかしで口笛なんぞを吹いている。

にんまりと満足げな笑みを浮かべるローレライ。
きっと魔王からのボーナスで焼き肉でも食いに行く様を想像したのだろう。
ここで沈んで乗員の人生はおしまいであった。

本来なら。

ちょっと考えれば想像つくと思うが、
悲しいことに私たちが乗っているのは飛行船なのだ。
気球の仲間なのである。
しかもここは空、ぶつかる岩も浸水してくる水もない。

結果、船乗りたちは暫く職務放棄したが、
自動的に船が進みローレライから離れるにつれ正気を取り戻す。
ローレライの顔が「あれ?」という感じになる頃には皆正気で船の操縦に戻っており、
ただ単に空の歌謡ショウが開かれておしまいという顛末となった。

その後も複数回空のローレライに遭遇したが、客がキャーキャー言うだけで実害はなく、
むしろ綺麗な歌がタダで聴けてラッキーなぐらいであった。

最近では魔王からの給料よりおひねりの方が儲かるらしく、
空に酒場を造ってそこで歌姫としてデビューすることを検討中らしい。

VillageBoss

探検隊長

かき氷シャリシャリ!みんな元気!?

なんと、「空で出会えるナンバー1美女」の報告書が届いたんだ!
成島四ツ木さん、ありがとう!!

浮き雲ローレライは「週刊ブラウニーズ島」の
ブラ島アイドル☆41っていう人気コーナーで、
読者投票3週連続1位をとったことがある人気者なんだ!!

浮き雲ローレライに会うために空の旅に出る人たちが多くて、
レンタルの気球が1カ月先まで予約が埋まっちゃった事もあったぞ…。

おいらは高いところが怖いから空には調査に行けないんだけど…
そんなおいらの代わりに、新人の「おたけ」が調査に行ってくれたぞ!

しかも!調査の思い出を、お得意の’’油絵’’で描いてくれたんだ…。
楽しかった様子がめちゃくちゃ伝わってきたぜ!!!!

無事に空から帰ってきたおたけ!
ブラウニーズ島の皆さんにご挨拶だー!!

artist-icon-takeda

おたけ

エヘヘ、探検隊長、ご紹介ありがとうございます!
みなさんはじめまして!見習いブラウニー・おたけです。

ここを訪れてまだ日が浅いけれど、
こんなステキな報告を見つけてつい臨時取材に出させてもらっちゃいました。
はやく一人前になって、憧れのへるきちさんみたいに楽しい記事を書けるようになるんだ。

今回報告してくれたのは成島四ツ木さん。
なんと雲の上にあの伝説の“ローレライ”が現れるみたいです。
せっかくだから、美人に目がない先輩方を誘ってはるか上空へ……。

澄み渡る空気とまぶしい光に包まれて、彼女はそこにいました!
うわさ通りのえらいこっちゃな美人さんで、歌声も脳に響き渡るようで。
船内はもう大変なさわぎでした。

ああ楽しかった。
わたしもこれから、空の旅を趣味のひとつにしようかな。