報告書 No.067
報告者:川の精さん
【探検報告】
ブラウニーズ島には「ずーっと雨が降る森」があるって事で調査をしてきたぜ。
森の中は沼地になっていて、2つのカエルの集落があったんだ。
ただのカエルじゃない、そいつら武器を持って集落同士でセンソーしてたんだよ。
話を聞いてみたら、奴らは いがみ合うのが好きだからって理由であんな事してるワケじゃないらしい。
あれは「雨乞い」の儀式なんだ。
2つの集落がセンソーすることでカエルの神様が雨を降らしてくれるっていう伝説を信じて戦い続けてるんだとさ。
でも、そんなおまじないで雨が降るほど世間は甘くないだろ?
雨を降らせている奴が他にいると思ったんで、
とりあえず集落の周り生えてるでかい樹に片っ端から登ってみて・・・やっと犯人を突き止めた。
・・・クラゲだった。
樹の枝の先からブラウニーを丸呑みできるくらいデカい、一つ目のクラゲが生えてたんだ。
樹の養分とクラゲの水分とを交換して共生してる「キクラゲ」って奴だな。
そいつ、地上で争ってるカエル達を見降ろしてずーっと泣いてて、
そいつが涙を流すたびに雨が強く降ってきたんで、止まない雨の犯人はこいつだって確信したよ。
そのクラゲとの意思疎通は出来なかったんだが、泣きながら「争うな 争うな」とずっと呟いてた。
カエルは雨を降らすために争ってて、
その雨を降らせてる張本人は争いを憂いて泣いてるってわけさ。
皮肉なもんだよな?
カエルにはカエルの文化があるし、
俺もプロだから変に介入する事はしなかったが、、、まあいいか。
報告は以上だ。

探検隊長
ボンジュール!!
今回は川の精さんからホロリとする報告書をいただきました!
傘が手放せない森に住んでるカエルたちの生態に迫れ!!
ふむふむ。カエルたちは自分たちが戦うことで雨が降ると信じてて、
それを見て巨大クラゲが流した涙が雨だなんて…
………そんなの悲しすぎない!?(ブワァッ)
誰か両方とも救ってあげて!誰かっ!うわっ
は、は、晴れ男だ!カメオカシャチョーだ!
雨の日のお花見大会に颯爽と現れ晴れにした男!!
おっと、一瞬晴れ間が…って!今はだめ……ちょ、カエルたち!やめて!
あぁ…クラゲが大・号・泣!!
おーい!最近歯医者に通ってる今回の調査員、くあぞー!
こんな時はどうしたらいいの?あれ?くあぞーも泣いてる…え?歯が痛いって?
親知らずと歯茎がセンソーしてるのぉ!?
早く歯医者に行きなさーーい!!(クラゲがこっちみて泣きそうになってる…!)

くあぞう
くあっか!
雪が降ったら傘をささなくていいと信じている東北民、くあぞうです。
東京の雪は雨雪ですね……先日はびちゃびちゃになりました。
もう雪も雨も嫌だ!と思っていても実際晴ればっかりだと困りものです。
雨が降らない地域では雨乞いなんてものもあるみたいで。
そう、今回川の精さんから頂いたご報告がまさにその場所!
ずーっと雨が降る森がどうやらあるらしいです。
雨乞いの儀式としてカエルたちの熱い戦いが
繰り広げられているとのことですが、
旗から見たら小さな生き物がわちゃわちゃしてる姿は可愛らしいですね!
武器とかはいったいどこから調達しているんでしょう。
カエルサイズの小枝を加工して戦っているんでしょうか。
遠くからこっそり眺めてみたいです。
そして雨の正体はなんと大きなクラゲ!
ブラウニーを丸のみできるだなんて……一つ目なことも含め
夜に見たらあまりの怖さに失神してしまいそうです。
瞳から零れ落ちる涙の雨、可哀そうなクラゲを助けるためにはどうすれば……。
そうだ、んだっちゃ先生が森へ遊びに行けばきっと雨を呼んでくれるはず!
雨が降れば雨乞いの儀式をする必要もなくなりクラゲも笑顔に。
お願いしますんだっちゃ先生ー!
川の精さんこの度は素敵なご報告、ありがとうございました!