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Kameoka Blog

練乳とホルモン

代ちゃん

練ホル 第106回

 
どーも!
夏の終わりのTシャツ社長です。

オリンピックも華やかに終わりを告げ、
ポケモンGOブームもやや落ち着きを見せはじめ、
2016年の夏も終わってしまったようです。

そんな暑い夏の日に、
Tシャツ社長の友人であり、
旧株式会社スクウェアの同期入社でもあり、
多数のよき時代のゲーム開発に携わった代島学氏が
7月30日、不慮の事故で
帰らぬ人となってしまったのでした。

と、言いつつも未だに全く実感がないんですけどね。

代ちゃん(代島学氏の愛称)とは、
住んでるところも車で15分程の距離でした。
しかしながらなんだかんだ多忙を言い訳に
1年以上会っていなくて、
そんなある日、旧友から代ちゃんが、
亡くなったと連絡が来ました。

ニュースとかネットでいろいろと調べて、
日が経つにつれて、詳細な情報が出始めて、
本当だったのかな?と疑心暗鬼で、
この目で確かめるべく、火葬前に会いに行ったけれど、
いろいろあって最後に顔も拝めなくて、
なので、また会おうと思えばいつでも会える気分でいるのです。
 
 
代ちゃんと出会ったのはスクウェアがまだ赤坂にあった頃、
自分よりも1ヶ月程前に代ちゃんはスクウェアに入社していました。
その頃のスクウェアはまだ社員も50人ちょっと。
学校の一クラスくらいの規模でした。

当時、社内では河津さん率いる「ロマンシング・サガ」チームが、
既に立ち上がっていて、
最後に空いていたモンスターデザイナーのひと枠に、
滑り込みで配属されたのが代ちゃんでした。

専門学校を卒業してすぐにスクウェアに入社した代ちゃん、
当時、スクウェアは新卒は採っていませんと、一度は断られながらも
あきらめずに応募書類を送って、入社を勝ち取った代ちゃん。
入社1ヶ月の差で、ロマサガのモンスターデザインをしていた代ちゃん。

その後入社した自分を含め4名のデザイナー(野村哲也氏もいた。)は
FF4のデバックチームに配属されていたのでした。

早くドットを打ちたい自分達は暇さえあれば
代ちゃんのブースに行って、代ちゃんの描いたドット絵を
あーでもない、こーでもないと勝手にいじって
たまり場としていたものです。

その後、みんなそれぞれのチームに配属され、
「ロマンシング・サガ」も無事にマスターアップ、リリースされると、
代ちゃんは自分のいた「聖剣伝説2」チームに配属となりました。

ロマサガチームではモンスターデザインをしていた代ちゃん、
聖剣2チームではなんと背景に転向。
マタンゴ王国などの可愛いらしいマップを担当していた代ちゃん。
新人なのに「ロマサガ」のラスボス、サルーインを担当させてもらった代ちゃんは、
聖剣チームでも最後の見せ場であるマナの聖地、マナの木まで担当していたのでした。

その後、代ちゃんは聖剣チームを離れ、
クロノトリガーチームへと移りました。
この頃は既に開発タイトル3本目だったので中堅メンバーといった
感じだったのかな。
クロノチームでも背景チームに所属し、新人を従え始めた代ちゃん、
人工物よりも、自然物の背景を担当する事が多かったようです。

その後、サテラビューのラジカル・ドリーマーズなどに携わった後、
「サガ・フロンティア」で再び同じチームとなり、
一緒に仕事をする事になりましたが
これが一緒に仕事をした最後のプロジェクトとなりました。

この頃から代ちゃんは3D技術のスキルアップに力を入れ始め、
パラサイトイヴ、ファイナルファンタジーⅨ、ファイナルファンタジーⅫ
の開発に携わり、
自分は3Dの魅力をあまり感じられず、更なる2D表現の可能性を模索する道へ進み、
聖剣伝説レジェンドオブマナを最後にスクウェアを離れてしまったので
その後、仕事で絡む事はなかったのです。

スクウェア時代は同期入社という事もあり、
本当に毎日毎日、昼も夜も一緒にメシを食いに行ってました。
みんなメシを食いながら自分達の考えたゲームアイデアとかを
あーだ、こーだと熱く語り合っていた日々が懐かしいです。

遊びもいつも一緒で、週に2,3度は
呑みに行って、そのままカラオケで騒いで、
朝方、会社に戻って寝るとゆうどーしよーもない生活を
繰り返していたのでした。

パソコンの電源ボタンに指を乗せたまま寝ていた代ちゃん。

一人で背負い投げの練習をしていて自分を投げてしまった代ちゃん。

フロリダ、ディズニーランドの社員旅行が楽しかったからと、
枕の下に50ドルもチップを置いてきた代ちゃん。

スト2、俺よりも弱かったくせに、俺に操作のダメ出しばかりして来る代ちゃん。

誕生日には毎年気の利いたプレゼントをくれていた代ちゃん。

飄々としていて、とにかく人が良いけど、
変な所でとても頑固だった代ちゃん。
 
何とか代ちゃんは死んだんだと、自分に言い聞かせようと、
ご親族に無理を言って、マンションの片付けやらも
手伝わさせてもらったりしたけれど、
懐かしい、いろいろな物を見つけるたび、
口をつくのは代ちゃんへのお小言ばかりで、
ご親族には大変申し訳なかったですが、
いなくなった実感が、全く湧かない男、代ちゃん。

1年ほど会ってなかった日々が良かったのか、悪かったのか、、、

いつか代ちゃんは本当に死んじゃったんだなと、
実感出来る日が来るのかなぁ。
 
 
もし代ちゃんが係わったゲームを遊ぶ機会があれば、
こんな男が開発に携わったゲームなんだと、
少しだけ思い出してあげて下さい。

そんな代ちゃんのお話でした。
 
 
今回の練ホルはやや湿り気味なお話だったけれども、
次回は景気の良いお話で盛り上げちゃうから覚悟しておくんだぜ!

では、次回もちょ~おたのしみに!