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Kameoka Blog

練乳とホルモン

あの頃のあんなお話 サガフロンティア編 その1

練ホル 第88回
どーも!Tシャツ社長です。

5月もそろそろ終わりを告げるぞ、あの嫌な梅雨が来るぞ。
心の準備は良いか?
おっちゃんたちには毎日低気圧頭痛に悩まされる日々が訪れるんやで。
花粉の季節が終わったら、頭痛の日々が訪れ、そしてクソ熱い夏がやって来て
秋にはまた低気圧による頭痛の日々、、、難儀やで。

そんなこんなで今年もE3を控えてバタバタのゲーム業界、
必然的にこの次期はE3に備えて情報規制が引かれるんで書く事がない!

ってなわけで懐古ゲームファンのみなさま、お待たせしました!
ブラウニーズあの大人気コーナー?が帰って来たよ!

「あの頃のあんなお話 第三部”サガフロンティア”編」

を本日より数回に渡ってお送り致しますぜ。
サガフロンティア、、、覚えている人いるかなー?
おっちゃん、聖剣伝説シリーズしか作ってなかったと思われがちやけど、
他のゲームも作っておったんやでー。

過去の開発秘話を赤裸々にお送りした
「あの頃のあんなお話」第一部”聖剣伝説2”
第二部”聖剣伝説3編”をご覧になりたい方はどーぞ
「練乳とホルモン」過去ログを漁ってみてくだされ。

では、「あの頃のあんなお話」第三部”サガフロンティア”編の
始まり始まり~。

 
そんなこんなで(”聖剣伝説3”編 その4参照
辛く長かった聖剣伝説3の開発がマスターアップを迎え
開発末期は数ヶ月間、土曜も日曜も休みなしの日々が続いたもんで、
代休含めた2ヶ月程の長い長い報奨休暇を頂き、
心身共にリフレッシュして迎えた久しぶりの出社日・・・

聖剣3最終デバッグでは全社員呼び出し、それでも人手が足りないんで
渋谷の暇そうなチーマーたちにも声をかけ、
まるでルーキーズのようなデバッグ現場となり、
スクウェア社の歴史に残る大迷惑をかけてしまった聖剣チームこと開発3部。

久しぶりに全員集まった聖剣チーム、
大きな不安の中、早速チームの今後についての全体会議が行われたんや。

開発三部部長の田中さんから言い放たれた言葉は
開発3部”聖剣伝説チーム”は本日をもって一度解散。との事。
ここで開発3部が解散するとゆう事は、
早い話現時点で”聖剣伝説4”の開発はないとゆう事。

聖剣3の開発は本当に本当に辛かったけれど、
辛かった分、完成した作品は当時のスーパーファミコンのゲームの中では
最高峰と自負出来るモノに仕上がったと
スタッフみんな胸を張って言えた。
会議室にはなんとも言えない空気が漂っておったよ。

そんなわけで聖剣チーム”開発3部”は
明日から散り散りバラバラとなり
各部署へ配属される事に決まったんや。
 

その頃スクウェア社内とゆうか、ゲーム業界は動乱の時代が幕を開けていた。
今まで任天堂スーパーファミコンの独壇場だった市場に
SCEから”プレイステーション”
セガからは”セガサターン”
パナソニックからは”3DO リアル”とゆうライバルたちが名乗りを挙げた。
そして任天堂からは”NINTENDO64”とゆう次世代機が発表され、ハイスペックハードたちによる
戦国時代へと突入して行くのであった。

そして古巣スクウェアも今まで参入していた任天堂プラットホームに
移行するかと思いきや、経営的観点から
なんとSCEのプレイステーションへ参入を決めたんや。
この判断には社員もビックリ!
正に戦国時代やったね。

でもあの頃のように数社が競い合っている時代ってのは
どこも対抗意識を燃やしていて活気があった。

ここから暫く、スクウェアと任天堂との間に大きな溝が出来るわけやけど、
どちらも戦国時代を生き抜く為に選んだ末の事やから
結果論やけど、このときに一度袂を分けて良かったんじゃないやろか。

ゲーム業界的にも、会社的にも、個人的にも、
本当にいろいろとあった時期やった。

当時のスクウェア社内の開発ラインはとゆうと、
開発1部は坂口博信氏率いる「ファイナルファンタジーⅦ」チーム
開発2部は河津秋敏氏率いる「サガ・フロンティア」チーム
開発3部は田中さんに変わり、現モノリスソフトの高橋哲哉氏による「ゼノギアス」チーム
開発4部は松野泰己氏率いる「ファイナルファンタジータクティクス」チーム
開発5部は前川嘉彦率いる任天堂との共作「スーパーマリオRPG」チーム
開発6部は土田俊郎氏率いる「フロントミッション2」チーム
開発7部はなんと、土田さんと袂を分けたもうひとつの「フロントミッション」チームが
立ち上がっておったんや。
のちの「フロントミッション オルタナティブ」チームやね。
(うろ覚えなんで間違ってたら誰か突っ込んでね!)

旧開発3部”聖剣チームは”本当にバラバラに各チームへと分かれる事になった。
で、ずぶんは河津さん率いる開発2部に異動が決まった。
現在も共にブラウニーズで仕事をしている
スーパー背景マン”んだっちゃ先生”こと津田幸治氏も共に開発2部に来る事に。

ここだけの話、実はんだっちゃ先生はFFチームのアートディレクター高橋哲哉氏が
ゼノギアスチームを起ち上げる事になってFFチームを離れ
後任としてFFⅦチームのアートディレクターに決まってたんやで。
でもその話を蹴ってずぶんと同じサガフロチームに来てくれたっちゅー裏話があるんや。
あのままんだっちゃ先生がFFチームののアートディレクターやっていたら
今のFFはもっと自然溢れるファンタジー世界だったかもしれへんねw

そんなわけで”いつかまた聖剣伝説を作ろう!”とゆう想いを
胸の奥底にグッとしまい込み、
聖剣チームのスタッフは各部署へと配属されて行ったんや。

聖剣チームが解散になったのは悲しかったけれど、
入社以来、ずっと田中さんの元でゲームを作って来て、
別チームの作り方を見てみたいとゆう気持ちと、
当時河津さんの作った「ロマンシング・サガ」シリーズが大好きだったんで
楽しみでもあったんやで。

河津さんは当時、イケイケの坂口さんの逆へ逆へと
向かってる感があって、
FFが1本道シナリオで映画のような演出で見せる路線を行くなら
こちらは分岐分岐のフリーシナリオで楽しませてやる・・・的なね。
河津さんに限らずだけど、この頃のスクウェアのディレクター達は
本当にみんな意欲と野心と自信に満ち溢れておった。

そんなわけで、聖剣2、聖剣3と本当にいろいろとあった
田中弘道さん率いる聖剣チームを一旦離れ、
スクウェア入社後二人目となるディレクター河津さんとの新たなプロジェクトが
動き始めたのでした・・・
 
 

その頃さよならおやすみ株式会社こと、けるるー井上は・・・
「ライブ・ア・ライブ」で時田貴司氏と共におちゃらけしまくり、
”この二人を一緒にしてはいけない”との会社判断により時田氏と引き離され
お堅いチーム運営で定評のあった松野泰己率いる
「ファイナルファンタジータクティクス」チームへと移籍されたのであった・・・
はたしてお堅い松野チームでけるるー井上の持ち味である”おちゃらけ”を
発揮出来るのであろうかっ!?
乞うご期待!
 

「あの頃のあんなお話 サガフロンティア編 その2」に続く・・・